物流事例:大手ドラッグストアチェーンの物流効率化

東北エリア店舗向け一括物流センターを運営
食品・日用品などのカテゴリー別納品にも対応

ベンダー納品を一括物流に移行

大手ドラッグストアチェーンL社様は創業以来、九州・中四国エリアを中心に店舗網を拡大してきました。現在、店舗数は全国約400に達しています。

同社は2020年に東北エリアへの出店を開始しましたが、当初は店舗数が少ないこともあり、各店舗への商品供給はメーカーや卸といったベンダー各社に委ねていました。しかし、その後は店舗数が増えてきたことから、他のエリアと同様、自社で店舗向けの物流を管理する体制に改めることにしました。

ドラッグストアチェーン向け物流ソリューション事例

ベンダー各社はL社様が用意する物流センター(運営は自社あるいは物流会社や卸などにアウトソーシング)に商品を一括で納品。物流センターでは商品の店舗別仕分けなどを施した後、ルート配送(配送はトラック運送に委託)で各店舗に商品を届ける、いわゆる「一括物流」への移行です。

物流コンペの結果、東北エリアの店舗をカバーする一括物流センターの運営と配送を受託することになったのが当社でした。

ドラッグストアチェーン向け物流ソリューション事例

店舗業務の簡素化を実現

L社様向けの業務は、当社が保有する宮城県内の物流施設の一部スペースを活用したTC(通過型センター)の運営からスタートしました。ベンダー約100社から納品される加工食品(常温)や日用品、飲料(常温)といった商品を物流センターで荷受し、店舗別仕分け(ケース単位・カートへの積みつけ)を実施。その後、各店舗に配送するまでの一連ののドラッグストア向け物流業務を当社が担当することになりました。

ベンダー納品を一括物流の仕組みに改めたことで、L社様では店舗での荷受け業務の簡素化、物流コストの明確化(商品仕入れにおける商品価格と物流費の分離)、店頭での欠品回避などを実現しました。

様々なご提案でドラッグストアチェーンの一括物流を高度化

当社では今後の展開としてL社様に様々な取り組みをご提案しています。そのうちの1つがDC(在庫型センター)機能の付加です。例えば、膨大なアイテム数がある医薬品を物流センターで在庫管理し、店舗からの発注に対して迅速に納品できる体制を構築することで、店頭での販売機会ロスをなくそうというものです。

このほかにも、①店舗での品出し業務の効率化につながるカテゴリー別(売り場別)納品の実施、②仕分けミス防止や仕分けスピードの向上のためのデジタルアソートシステム(DAS)の導入、③近隣ベンダーを対象にしたミルクラン方式での商品調達――などをご提案しています。

ドラッグストアチェーン向け物流ソリューション事例

当社では引き続き、ドラッグストア向け一括物流センターの円滑な運営を通じて、L社様の東北エリアにおける出店拡大や店舗業務の省力化などに貢献していきたいと考えております。

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