物流事例:タクシー向け広告配信端末の物流一元管理

タクシー搭載タブレット端末の物流管理を一元化
キッティング、回収、修理などにワンストップで対応

動画CM(コマーシャル)の放映などに使用されるタクシー車内設置のタブレット端末。主に関東エリアのタクシー事業者向けに広告プラットフォームとしてのタブレット端末を供給するR社様では、普及台数の急拡大に伴い、端末の物流管理が複雑化し、コスト負担増や納期遅れなどを余儀なくされていました。

タクシー向け広告配信端末の物流一元管理

事業急成長で業務委託先が散在

タクシー向けタブレット端末の運用には、タクシー事業者に貸し出した端末を回収する「返送センター」、回収品を一時的に保管する倉庫、故障した端末を修理する「修理センター」、不良品や中古品を新品に準じた状態に仕上げるリファビッシュ業務を担うセンター、端末の初期設定や各種アプリのインストールなどの作業を施す「キッティングセンター」などの機能が必要となります。

従来、R社様では、これらの機能をすべて自社でカバーするのではなく、各業務を専門とする外部の委託先にアウトソーシングしてきました。しかも、事業が成長していくにつれて、委託先の数は増える傾向にありました。既存の委託先がキャパオーバーとなって追加業務の受け入れが困難になると、その都度、新たな委託先を開拓して対処してきたためです。

R社様では、業務委託先が増えて、より複雑な管理を強いられるようになった結果、横持ち輸送の発生、端末在庫の管理レベル低下、タクシー事業者への納期遅れ、サービス品質の不均一化、支払いコストの増加といった課題が顕在化するようになりました。

「統合センター」に各機能を集約

これに対して、当社は、R社様の物流改革プランとして、「返送センター」「保管倉庫」「リファビッシュセンター」「キッティングセンター」「修理センター」といった機能の統合をご提案しました。タブレット端末はもちろん、パソコンやその他情報関連機器を対象にしたキッティングサービス、回収・修理サービスなどについて、運用ノウハウや受託実績が豊富な当社が受け皿となり、R社様に代わって業務を遂行するというものです。

タクシー向け広告配信端末の物流一元管理
タクシー向け広告配信端末の物流一元管理

リファビッシュ(英:Refurbish)
初期不良で返品された製品を、製造元が修理・整備して再出荷すること。

宅配便依存を見直し、効率的な配送体制を構築

タクシー事業者からの端末回収や、「統合センター」からタクシー事業者への端末供給で発生する配送業務の見直しもご提案しました。具体的には、大手宅配便会社のサービスのみを利用するのではなく、物量がまとまっているエリア(関東など)については、当社および当社グループ(SBS即配サポートの軽貨物便)のネットワークを活用することで、配送コストを低く抑えるというプランです。

また、情報システム面では、R社様にとって資産であるタブレット端末の構成や状態、移動履歴などを管理したり、リアルタイムでの在庫確認や入出荷指示が可能になったりする当社独自のWMS(倉庫管理システム)の活用をご提案しました。

当社の提案内容に基づいて、R社様は新たな物流管理体制に移行させました。その結果、タブレット端末の運用に必要な各機能の一元管理、端末在庫の適正管理、横持ち輸送の削減、配送・荷役コストの削減といった成果を上げることに成功しました。

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