国際海上輸送
海上輸送のコンテナ数は年間約6万本
スケールメリットを活かした運賃をご提案
当社が全世界で取り扱う海上コンテナの数は、リコーグループ向けを中心に年間約6万本、SBSグループ全体では約10万本に達します(20フィートコンテナ換算)。このスケールメリットを活かして、同業他社よりもコスト競争力のある運賃をご提案できる点こそが、当社の国際海上輸送サービスの最大のセールポイントです。とりわけ日本発欧州・米州向けの海上運賃については、あらゆるお客様にご満足いただけるレートをご用意できると自負しております。

これまでに海上輸送実績のある製品カテゴリーは、精密機器をはじめ、化学品、原紙・原材料、鋼鉄・鋼材、設備・プラント、機械・部品、オフィス什器、家具・照明機器、電化製品など多岐にわたります。過去に取扱実績のある品目の詳細は下の取扱例をご参照ください。
国際海上輸送での取扱品目例
- 感熱紙(サーマルペーパー)
- 熱転写リボン(サーマルリボン)
- OPCドラム
- セレン感光ドラム
- 3Dプリンター
- 電源IC
- 半導体
- 金型
- プラスチック フィルム
- スチールパイプ
- 中古タイヤ
- ジェネレーター(発電機)
- 紙製品
- オフィス家具
- 化粧品
- サングラス
- レジン
- パレットドーリー
- 使い捨てカイロ
- ヘリウム(ヘリウム入りガスタンク)
- 冷蔵ケース
- 店舗用ラック
- 帽子
- ヘアカラー製品
- 汚水処理フィルター
- ぬいぐるみ
- 金属(タングステン スクラップ)
- PCサーバー
- エレベーター用ワイヤー
- ラリーカー
- 靴
- ワイン
- 炭素素材/炭素繊維
- PVC Film(塩化ビニル製フィルム)
- Synthetic Rubber(合成ゴム)
FCL(フルコンテナ)もLCL(混載輸送)も
ドライのみならず定温コンテナにも対応
コンテナのラインナップも充実しています。常温向けのドライコンテナのみならず、食品等の定温管理が可能なリーファーコンテナ、大型設備の荷役に適したオープントップコンテナやフラットラックコンテナなど、お客様の貨物特性に合わせた様々なタイプのコンテナをご用意いたします。

コンテナ1本単位に満たない小ロットの貨物は、混載便での輸送が可能です。また、日本発着だけでなく、各国間を行き来する貨物の海上輸送の手配にも対応しているため、例えば、グローバル規模でサプライチェーンを展開されているお客様は、当社に海上輸送の管理を一括で委託することができます。

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FCL(Full Container Load フルコンテナ)とは?
FCLとは、海上輸送において一つのコンテナを単独で利用する輸送形態です。荷主がコンテナを丸ごと使用するため、他の貨物と混載されることなく、セキュリティ面での安心感があります。また、貨物の積み込みから輸送、荷卸しまでのリードタイムが比較的短く、大量の貨物を効率的に輸送できる点がメリットです。特に安定した供給が求められる貿易業務において、多くの企業がFCLを活用しています。 -
LCL(Less than Container Load 混載輸送)とは?
LCLは、海上輸送においてコンテナを他の荷主と共有する輸送形態です。小口貨物をコンテナ単位で送る必要がないため、貨物量が少ない場合にコストを抑えられるのが特徴です。ただし、他の貨物と混載されるため、通関手続きや積み替え作業に時間がかかることがあり、輸送リードタイムが長くなる可能性があります。LCLは、海上輸送を利用したいが、コンテナを満載するほどの貨物がない企業に適した選択肢です。
当社は、日系/外資系を含め数多くの船会社と取引実績があることを活かし、お客様にはコスト、リードタイム、輸送品質など各社サービスの特徴を加味したうえで、最適な船会社や航路をご提案させていただいております。
海上輸送フロー

海上輸送は、輸出と輸入のそれぞれで決められた手順に沿って進められます。
輸出の場合、貨物を集荷した後、コンテナヤード(CY)またはコンテナ・フレート・ステーション(CFS)に搬入し、輸出通関を行います。税関の許可を得た後、本船に積み込まれ、目的地へ向けて出発します。
輸入では、本船到着後に貨物を荷卸しし、CYまたはCFSに搬入した後、輸入通関を経て税関の許可を取得します。その後、トラックへ積み込み、お客様の指定場所へ配送されます。
国際海上輸送では、通関手続きや物流管理が重要となり、スムーズな輸送を実現するためには適切な対応が求められます。
海上輸送のメリットとは?
海上輸送は、国際物流において広く利用される輸送手段の一つです。コスト面の優位性や大量輸送の利便性など、さまざまなメリットがあるため、企業のグローバルな供給チェーンに欠かせない存在となっています。ここでは、海上輸送の主なメリットについて解説いたします。
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1. コスト効率が高い
海上輸送は、航空輸送と比較して輸送コストを大幅に抑えることができます。特に長距離輸送では、1トンあたりのコストが低く、大量の貨物を安価に運べる点が大きなメリットです。燃料費や運航コストが比較的安定しているため、コスト管理がしやすいのも特徴です。 -
2. 大量輸送に適している
コンテナを活用することで、船一隻あたりの輸送能力が非常に高く、一度に大量の貨物を輸送できます。特に、鉄鋼製品、機械部品、化学製品、農産物などの大量輸送が求められる分野では、海上輸送が最適な選択肢となります。 -
3. 世界中に広がるネットワーク
海上輸送は、世界中の主要港を結ぶネットワークが発達しており、多くの国や地域へ安定した輸送が可能です。国際貿易において、定期船サービスやチャーター便を活用することで、柔軟な物流計画を立てることができます。 -
4. 環境負荷の低減
トラック輸送や航空輸送に比べ、海上輸送はCO₂排出量が少なく、環境負荷の低い輸送手段とされています。近年では、低燃費船やLNG(液化天然ガス)燃料を使用するエコシップの導入も進められ、持続可能な物流の選択肢としての重要性が増しています。 -
5. 多様な貨物の輸送が可能
海上輸送は、コンテナ輸送だけでなく、液体貨物を運ぶタンカーや、大型貨物を輸送するバルクキャリアなど、さまざまな貨物に対応した船舶が存在します。そのため、自動車や建設機械、冷蔵・冷凍品など、特別な取り扱いが必要な貨物の輸送にも適しています。 -
6. 安定した輸送スケジュール
天候や港湾の混雑状況による影響を受けることはあるものの、定期船の運航スケジュールが確立されているため、一定のリードタイムを確保しながら計画的に輸送を行うことが可能です。特に長距離輸送では、予測可能なスケジュール管理が求められるため、海上輸送の安定性が重要な要素となります。 -
7. コンテナによる効率的な輸送
海上輸送では、貨物をコンテナに積載することで、積み替え作業をスムーズに行い、陸上輸送との連携を容易にします。コンテナ化によって、貨物の安全性が高まり、破損や盗難のリスクを低減することができます。また、港湾や物流拠点での取り扱いが標準化されているため、輸送の効率性が向上します。
海上輸送 船舶の種類
海上輸送では、貨物の種類や輸送目的に応じてさまざまな船舶が使用されます。以下に、国際海上輸送における代表的な船舶の種類とその特徴を紹介します。
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1. コンテナ船
海上輸送において最も一般的な船舶で、規格化されたコンテナを積み込み、大量の貨物を効率的に輸送します。FCL(コンテナ単位での輸送)やLCL(複数の荷主の貨物を混載)に対応し、世界中の港を結ぶ安定した輸送ネットワークを確立しています。荷役の効率化により、リードタイムの短縮やコスト削減が可能であり、貿易物流の中心的な役割を担っています。 -
2. バルクキャリア(ばら積み船)
鉄鉱石、石炭、穀物などのばら積み貨物を運ぶための船舶で、定期航路ではなく需要に応じた輸送が行われるのが特徴です。貨物を直接船倉に積み込むことで、大量輸送が可能となり、特に資源・原料輸送において欠かせない存在です。海上輸送の中でも、重量貨物や大容量の輸送に特化した船舶として広く利用されています。 -
3. タンカー(オイルタンカー・LNG船・LPG船)
液体貨物を輸送する船舶で、原油、石油製品、化学薬品、LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)などを運びます。特に、エネルギー資源の輸送において重要な役割を果たしており、海上輸送を通じて世界各国の産業を支えています。LNGやLPGタンカーは特殊な冷却・加圧技術を活用し、安全な輸送を実現しています。 -
4. RORO船(車両運搬船)
トラック、建設機械、鉄道車両など、車両をそのまま積み込める海上輸送向けの船舶です。貨物を直接船内へ乗り入れることができるため、クレーンなどの荷役設備を必要とせず、スムーズな積み降ろしが可能です。特に大型の車両や特殊貨物の輸送に適しており、効率的な物流を支えています。 -
5. リーファー船(冷蔵船・冷凍船)
冷蔵・冷凍設備を備えた船舶で、生鮮食品や医薬品など、温度管理が必要な貨物の海上輸送に活用されます。輸送中も一定の温度を維持することで、品質を保ったまま長距離輸送が可能です。特に、食品の国際流通や医薬品の安定供給において重要な役割を果たしています。
海上輸送実績国の一部をご紹介
北 米 | カナダ、アメリカ、メキシコ |
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南 米 | ブラジル、チリ、ウルグアイ、パナマ |
アジア |
中国/香港、韓国、ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポール インドネシア、台湾、インド、バングラデシュ、 |
欧 州 |
イギリス、オランダ、ベルギー、ドイツ、ポーランド、ギリシャ、イタリア フランス、スペイン、トルコ、ブルガリア、ロシア |
オセアニア | オーストラリア、ニュージーランド、フィジー |
中東、アフリカ |
パキスタン、クエート、オマーン、サウジアラビア、UAE,
エジプト、ガーナ 南アフリカ共和国 |
*上記表内に記載のない国も、まずはお気軽にご相談下さい。