物流事例:バイヤーズコンソリによる輸送コスト削減

混載便で輸出していた製品を香港に集約
コンテナ単位での出荷で物流コストを削減

工業用ライトやランプといった各種照明機器を製造・販売するC社様は、中国国内にある複数の生産委託先や現地メーカーから製品を調達しています。従来、こうした中国からの製品は、サプライヤーごとに海上輸送の混載便(LCL)で日本に輸出されていましたが、その体制には、①重量・容積・距離当たりの運賃単価が割高となる混載便のコストが製品の仕入れ価格に反映されてしまう(仕入れ価格が高くなる)、②サプライヤー任せの輸出であるため、調達までのリードタイムにバラツキが生じる、③サプライヤーの数や輸出の頻度が増えるにつれて、輸入する日本側での管理業務が煩雑化する———といった課題がありました。

複合一貫輸送

そこで、当社ではC社様に対し「バイヤーズコンソリ」の導入をご提案いたしました。「バイヤーズコンソリ」(=バイヤーズコンソリデーション)とは、NVOCCなどのフォワーダーが、バイヤー(購入者=輸入者)に代わって、海外の複数拠点(工場など)から供給される製品(小ロット)を1カ所の船積み地に集め、1つのコンテナにまとめた後、目的地まで輸送するというものです。混載便利用をコンテナ1本単位での輸送に切り替えるため、輸送コストの削減が期待できます。

複合一貫輸送

現在、C社様のプロジェクトでは、中国各地に点在するサプライヤーからの製品を、いったん当社が香港に構える拠点に集約し、必要なタイミングで必要な量のコンテナを日本に輸出していく仕組みをご提供いたしております。それによって、C社様は輸出入コストの大幅な削減に成功したほか、調達〜販売までのリードタイム短縮や製品在庫の適正化を実現しました。また、輸出入業務の窓口を当社に一本化したことで、通関等の手続き管理業務も効率化できました。

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